セミナー報告
「学習ビッグデータ分析(LA:Learning Analytics)最前線 - グローバルな最新情報と学習理論からの考察 -」
2015.7.29
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下記のセミナーを実施いたしました。
ICTを活用してビッグデータとしての学習履歴を分析・解析・活用していくための「学習ビッグデータ分析(LA:Learning Analytics)」が大きな話題となっています。取得データの国際標準化は急ピッチで進んでおり、標準化団体でのワーキング・グループや研究学会の新規設立なども実施され、電子教科書やLMSとの連動も論議され、非常に速いスピードで状況が変化しています。
Asuka Academyでは学習ビッグデータ分析について日本を代表する活動をなされている放送大学教授山田恒夫先生、上智大学教授田村恭久先生のお二人を講師にお迎えし、学習データの国際標準化、ビッグデータによる学習解析、研究学会の状況、学習理論からみた活用の意義など、最新の情報や利活用についての報告と考察を行いました。
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- 日時:2015年7月29日(水)15:00~17:00
- 会場:千代田区神田小川町3-26-2 常和神田小川町ビル2F 明治大学内(MAP)
- 料金:無料
- 主催:NPO法人 Asuka Academy
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セミナー内容
1.開会ごあいさつ・セミナー概要ご紹介
(Asuka Academy 理事長 福原美三)
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2.「Learning Analytics(LA)の概況と最新動向の紹介」
講師:田村恭久先生
上智大学教授 Asuka Academy 理事
LAとはなにか。なぜ今LAなのか。LAの概況と最新の動向を、標準化団体や学会の動きも含めて総合的に紹介。
- LAとはなにか
- ISO/IEC JTC1/SC36 で発足したLAワーキンググループの活動紹介
- 「学習分析学会」について
- e-Learning Award ForumにおけるLA Hackathonの予告
[資料ダウンロード]
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3.「ビッグデータによる学習解析研究の意義 - 学習理論・教材開発論の観点から」
講師:山田恒夫先生
放送大学教授
学習理論・教材開発論の観点から、現在の「ビッグデータによる学習解析」を解説し、その意義を考察。
- 教育のPersonalization、Optimizationに必要な要件
- 国際標準化の意義
- EDUPUBで可能になる学習解析への期待
(都合により資料ダウンロードは行っておりません。動画よりご確認ください)
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4.ディスカッション「学習ビッグデータ分析のもつ可能性と、利活用に向けての課題」
(山田恒夫先生、田村恭久先生)
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5.セミナーまとめ、閉会ごあいさつ
(Asuka Academy 理事長 福原美三)
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講師プロフィール
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山田恒夫先生
放送大学教授。1958年京都市生まれ。1985年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学人間科学部助手、(独)メディア教育開発センター教授・研究開発部長等を経て、2009年より現職。現在、同教養学部・情報コース主任。総合研究大学院大学文化科学研究科メディア社会文化専攻教授。NPO実務能力認定機構理事、JMOOC事務局次長、(一社)大学ICT推進協議会国際連携室長。専門は教育工学・学習心理学。現在の研究テーマは、地球規模での学習コンテンツ共有再利用流通システムの構築と、学習者個々の学習過程の最適化、ICTを活用した国際ボランティア活動。JMOOCでは学習ログ・ポートフォリオ部会主査を、放送大学MOOCでは「にほんご にゅうもん(NIHONGO Starter)A1」の主任講師を務める。 |
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田村恭久先生
上智大学理工学部教授。1987年上智大学大学院博士前期課程修了。同年日立製作所システム開発研究所。1993年上智大学助手。1996年博士(工学)。専門分野は教育工学。eラーニング、電子教科書、学習記録データ利用(ラーニングアナリティクス)、協調学習支援、スキル学習支援などを研究。ISO/IEC JTC1/SC36 (Learning Technology) e-Textbook Project co-editor、ICT Connect 21 技術標準化WG座長、学習分析学会理事長、日本eラーニング学会副会長、JEPAフェロー。Asuka Academy 理事。 |