講義内容
TU Delft(デルフト工科大学)が提供する「オープンサイエンス」。 このコースはデルフト工科大学の「 Open Science: Sharing your research with the world 」を翻訳し、日本語字幕をつけたものです。
このコースでは研究活動をより開かれたものとし、学術の進歩、社会課題への適用を促進するための新しい取り組みであるオープンサイエンスについて学びます。
ペーパーベースの従来型学術誌は、費用の問題でアクセスできる人が限られること、技術進化の速度に合わせて新しい知見を世の中に公開していくことに一定の限界がみられること、などいくつかの問題があります。そこで、オープンリサーチャー(研究者)によるオープンアクセス出版として、オンラインで研究成果を積極的に公開する動きが広まっています。
オープンリサーチャーとしてオープンアクセス出版を行うことにはさまざまな利点があります。いっぽう、オープンならではのルールや知見を理解し、適切に実施することも必要です。研究データの管理、「FAIR 原則」にしたがったデータの作成と運用、オープンライセンスの理解と適用といったものです。
また、従来型の学術誌では査読を重ねて世に発表されますが、オープンアクセス出版では「プレプリント」(査読前に論文をアップロードし、各所からのフィードバックを受ける)という手法も行われています。さらに従来の論文評価には、学術雑誌の影響度や論文の被引用度をはかる「インパクトファクター」や「h指数」が用いられてきましたが、「オルトメトリクス」という新しい評価指数も現れています。オルトメトリクスは従来型の評価に加えて、SNS での取り上げられ方、WEBでの閲覧やダウンロード数など、さまざまな指標をもっています。
オンライン上でみずからの研究の認識度をアップするためには、ソーシャルメディアの活用が欠かせません。研究者としてのSNSツールの適切な使い方も学びます。また、多国籍間、あるいは学際的な研究コラボレーションを支援する「仮想研究環境(VRE)」についても説明します。
研究データや論文出版物をオープンに共有することで、学術の進歩発展のスピードが高速化し、研究者もみずからの認知度を向上することができます。オープンサイエンスを促進するノウハウの蓄積や、インターナショナル・学際的なデータポータル、協働研究環境なども、欧米を中心に充実してきています。
「オープンサイエンス」の主要な概念について、学んでみましょう。
キーワード: オープンサイエンス / オープンリサーチャー / オープンアクセス出版 / ポストプリントとプリプリント / データ管理 / データポータル / FAIR 原則 / クリエイティブ・コモンズ・ライセンス / SNSの活用 / オルトメトリクス(新しい評価指数) / エネルギー消費の分析 / 学際的な協働研究 / 仮想研究環境(VRE)
TU Delft(デルフト工科大学)が提供する「オープンサイエンス」。 このコースはデルフト工科大学の「 Open Science: Sharing your research with the world 」を翻訳し、日本語字幕をつけたものです。
このコースでは研究活動をより開かれたものとし、学術の進歩、社会課題への適用を促進するための新しい取り組みであるオープンサイエンスについて学びます。
ペーパーベースの従来型学術誌は、費用の問題でアクセスできる人が限られること、技術進化の速度に合わせて新しい知見を世の中に公開していくことに一定の限界がみられること、などいくつかの問題があります。そこで、オープンリサーチャー(研究者)によるオープンアクセス出版として、オンラインで研究成果を積極的に公開する動きが広まっています。
オープンリサーチャーとしてオープンアクセス出版を行うことにはさまざまな利点があります。いっぽう、オープンならではのルールや知見を理解し、適切に実施することも必要です。研究データの管理、「FAIR 原則」にしたがったデータの作成と運用、オープンライセンスの理解と適用といったものです。
また、従来型の学術誌では査読を重ねて世に発表されますが、オープンアクセス出版では「プレプリント」(査読前に論文をアップロードし、各所からのフィードバックを受ける)という手法も行われています。さらに従来の論文評価には、学術雑誌の影響度や論文の被引用度をはかる「インパクトファクター」や「h指数」が用いられてきましたが、「オルトメトリクス」という新しい評価指数も現れています。オルトメトリクスは従来型の評価に加えて、SNS での取り上げられ方、WEBでの閲覧やダウンロード数など、さまざまな指標をもっています。
オンライン上でみずからの研究の認識度をアップするためには、ソーシャルメディアの活用が欠かせません。研究者としてのSNSツールの適切な使い方も学びます。また、多国籍間、あるいは学際的な研究コラボレーションを支援する「仮想研究環境(VRE)」についても説明します。
研究データや論文出版物をオープンに共有することで、学術の進歩発展のスピードが高速化し、研究者もみずからの認知度を向上することができます。オープンサイエンスを促進するノウハウの蓄積や、インターナショナル・学際的なデータポータル、協働研究環境なども、欧米を中心に充実してきています。
「オープンサイエンス」の主要な概念について、学んでみましょう。
キーワード: オープンサイエンス / オープンリサーチャー / オープンアクセス出版 / ポストプリントとプリプリント / データ管理 / データポータル / FAIR 原則 / クリエイティブ・コモンズ・ライセンス / SNSの活用 / オルトメトリクス(新しい評価指数) / エネルギー消費の分析 / 学際的な協働研究 / 仮想研究環境(VRE)
学習目標
- オープンサイエンスの概念と目的を理解し、説明する
- 自分の地域や学術分野内の事例を含む、特定のオープンサイエンスの事例における利点と障壁を分析する
- オープンデータの共有戦略を設定し、研究の認知度を向上する
- オープンアクセスによる論文の出版について、適切な道筋を決定する
学習内容
本講座は動画講義を中心に、文献・資料ページも交え以下のように構成されています。
Part 2 の内容
Part 1 の内容
本講座は動画講義を中心に、文献・資料ページも交え以下のように構成されています。
Module 4. 研究の認識度を向上させるには |
---|
25) 4.1.1 学習内容 |
26) 4.2.1 研究の認識度向上のために |
27) 4.2.1 ソーシャルメディアの利用 |
28) 4.3.1 次世代のメトリクス |
29) 4.4.1 REPAIR プロジェクト 背景 |
30) 4.4.2 REPAIR プロジェクト ソーシャルメディア |
Module 5. 仮想研究環境 |
31) 5.1.1 学習内容 |
32) 5.1.2 仮想研究環境について |
33) 5.2.1 仮想研究環境とは (Part 1) |
34) 5.2.2 仮想研究環境とは (Part 2) |
35) 5.3.1 仮想研究環境におけるオープンデータの分析 |
36) 5.4.1 オープンサイエンスにおける信頼できるコンピューティング |
37) 5.5.1 文献・資料 |
Module 1. オープンサイエンスとは |
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Module 2. 研究データの管理 |
Module 3. オープンアクセス出版 |
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講師
Dr. Michiel de Jong ( info )
Nicole Will ( info )
Keith G Jeffery
Anneke Zuiderwijk-van Eijk ( info )
Marijn Janssen ( info )
Dr. Michiel de Jong ( info )
Nicole Will ( info )
Keith G Jeffery
Anneke Zuiderwijk-van Eijk ( info )
Marijn Janssen ( info )
翻訳ボランティア
謝辞
本コースの日本語翻訳は、下記のボランティアの方のご協力によるものです。ここに厚く感謝申し上げます。
2021年度 広尾学園中学校・高等学校
医進・サイエンスコース有志一同
(ご指導:吉江勝仁先生)
謝辞
本コースの日本語翻訳は、下記のボランティアの方のご協力によるものです。ここに厚く感謝申し上げます。
2021年度 広尾学園中学校・高等学校
医進・サイエンスコース有志一同
(ご指導:吉江勝仁先生)
Tu Delft(デルフト工科大学)
オランダ最古の工科大学で、ヨーロッパでも非常に高い評価を受けている名門校。土木工学、建築、航空宇宙学などがとくに有名。大学のロゴはギリシャ神話にある「プロメテウスの炎」を表しています。
https://www.tudelft.nl/
オランダ最古の工科大学で、ヨーロッパでも非常に高い評価を受けている名門校。土木工学、建築、航空宇宙学などがとくに有名。大学のロゴはギリシャ神話にある「プロメテウスの炎」を表しています。
https://www.tudelft.nl/