Asuka Academy

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  TU Delft(デルフト工科大学)
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[TU Delft]
地球を守るパッケージ革命 Part 1
分野:環境
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地球を守るパッケージ革命 - 持続可能な未来のためのパッケージデザインとイノベーション

このコースはデルフト工科大学から公開されている学習コース「 Sustainable Packaging in a Circular Economy 」を翻訳し、日本語字幕をつけたものです。

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私たちの生活に欠かせないパッケージ。しかし、その便利さの裏で、膨大な廃棄物が環境汚染を引き起こし、資源が無駄に失われています。現在、回収・リサイクルシステムの外に取り残されたパッケージ廃棄物が大量に発生しており、経済的な価値が失われるだけでなく、生態系にも悪影響を与えています。たとえば、エレン・マッカーサー財団の推計によると、回収されないプラスチック包装廃棄物の価値は年間800億~1200億ドルにも上ると言われています。

このような現状を打破するためには、パッケージのデザイン、回収、再利用のあり方を根本から見直し、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の視点を取り入れることが不可欠です。本コースでは、持続可能なパッケージシステムの設計について学び、企業が採用できるビジネス戦略や最新のイノベーションを探ります。

循環型経済とは、従来の「資源を採取→使用→廃棄」というリニア(直線型)モデルとは異なり、資源を最大限に活用し、廃棄物を出さずに経済・環境・社会にポジティブな影響をもたらすシステムです。本コースでは、この考え方をパッケージデザインに応用し、持続可能な未来を実現するためのアプローチを具体的に学びます。

本コースは Part 1、Part 2 の2つのコースで構成され、以下のテーマを軸に学習を進めます。

Part 1:「パッケージの課題と循環型デザイン」
  • パッケージの現状と課題:私たちが日常的に使用するパッケージの利点と、その一方で直面している環境的・経済的な問題を理解します。
  • 循環型経済の基礎:リニア経済から循環型経済への移行の必要性と、パッケージが果たすべき役割を学びます。
  • 持続可能なパッケージデザイン:リサイクル可能なパッケージ、再利用可能なデザイン、再生可能な素材の活用など、環境負荷を減らすデザイン戦略を探ります。
Part 2:「イノベーションと未来のパッケージ」
  • リユース戦略とビジネスモデル:パッケージの再利用を可能にするシステムや、企業が採用できるサーキュラービジネスモデルを分析します。
  • リサイクル技術の進化:プラスチックリサイクルの最前線、最新の分別技術、そして未来のパッケージング技術について学びます。
  • 実践的なイノベーションと事例研究:業界の先駆者による持続可能なパッケージの成功事例を通じて、実際にどのような変革が可能なのかを探ります。
持続可能な社会の実現には、パッケージのあり方を根本から変える革新的なアプローチが必要です。本コースでは、最新の理論と実践的な戦略を学びながら、持続可能な未来に向けた新しい視点を得ることができます。

環境と経済を両立する持続可能なパッケージデザインを共に考え、より良い未来を創造しましょう!

前提知識
特別な事前知識は不要ですが、デザイン、環境問題、ビジネス戦略に興味がある方に最適です。

受講対象者
本コースは、以下のような方々に最適です。
  • デザイナーやエンジニア(サステナブルなデザインを学びたい方)
  • 環境問題に関心のある方(持続可能な社会に貢献したい方)
  • 学生(とくにデザイン・ビジネス分野)(未来のキャリアに役立てたい方)
  • パッケージ業界のプロフェッショナル(循環型ビジネスの機会を探している方)
学習目標
  • パッケージ業界の課題と循環型デザインの基本を理解する
  • サステナブルなパッケージ戦略を構築するためのビジネス手法を学ぶ
  • リサイクル・リユース・再生可能素材の活用方法を実践的に考察する
  • 実際の成功事例からイノベーションのヒントを得る
  • 持続可能な社会の実現に向けて、自分のアイデアを形にする方法を学ぶ
学習内容
01)~34) が Part 1、35)~58) が Part 2 となっています。
モジュール 1. 循環型パッケージング
01) 1.1.1 パッケージング産業の現状
02) 1.1.2 パッケージングのメリットと課題
03) 1.1.3 パッケージングの具体的なメリット
04) 1.1.4 プラスチックパッケージングの課題
05) 1.2.1 パッケージングと循環経済
06) 1.2.2 パッケージングのライフサイクル
07) 1.2.3 循環型製品・パッケージの開発
08) 1.2.4 パッケージングの循環戦略
09) 1.3.1 化粧品パッケージフリーのビジョン
10) 1.3.2 リサイクル可能なパッケージ
11) 1.3.3 再生可能素材と再利用可能素材
モジュール 2. パッケージのリサイクル
12) 2.1.1 パッケージのリサイクル概論
13) 2.1.2 循環戦略としてのリサイクル
14) 2.1.3 パッケージのリサイクルプロセス
15) 2.1.4 リサイクル設計
16) 2.1.5 プラスチックパッケージのリサイクル
17) 2.2.1 プラスチックリサイクル概論
18) 2.2.2 プラスチックリサイクルの種類
19) 2.2.3 需要主導型イノベーション
20) 2.2.4 プラスチック廃棄物の分別
21) 2.2.5 未来のリサイクル技術
22) 2.2.6 技術の限界
23) 2.3.1 コカ・コーラの持続可能なパッケージングのビジョン
24) 2.3.2 リサイクル可能なコーラボトルのデザイン
モジュール 3. 再生可能素材のパッケージ
25) 3.1.1 循環戦略としての再生可能素材 概論
26) 3.1.2 循環戦略としての再生可能素材
27) 3.1.3 定義
28) 3.2.1 パッケージ用再生可能素材
29) 3.2.2 生分解性
30) 3.2.3 定義
31) 3.2.4 代替案と再生可能パッケージの未来
32) 3.3.1 Bio4Pack の再生可能パッケージ
33) 3.3.2 再生可能素材の課題
34) 3.3.3 パッケージング業界における再生可能素材の成長
モジュール 4. パッケージの再利用
35) 4.1.1 再利用概論
36) 4.1.2 再利用とは?
37) 4.1.3 循環戦略としての再利用
38) 4.1.4 パッケージングシステム
39) 4.1.5 異なる選択肢の比較
40) 4.2.1 リソースループの減速、閉鎖、縮小
41) 4.2.2 循環型ビジネスモデル
42) 4.3.1 RePack の概念
43) 4.3.2 再利用可能パッケージのデザイン
44) 4.3.3 再利用可能パッケージの使用における考慮事項
モジュール 5. パッケージの再考
45) 5.1.1 パッケージの再考概論
46) 5.1.2 パッケージの再考
47) 5.1.3 Twenty: 水を使わない洗浄剤
48) 5.1.4 シャンプーと家庭用洗剤の再考
49) 5.1.5 イノベーションチャレンジ
50) 5.2.1 機能とニーズ
51) 5.2.2 ユーザーニーズの定義
52) 5.2.3 正しい質問をする
53) 5.3.1 イノベーションの受け入れ
54) 5.3.2 イノベーションプロセスにおける再考
55) 5.3.3 循環経済における消費者とイノベーション
モジュール 6. まとめ
56) 6.1.1 フィードバックと導入
57) 6.1.2 パッケージングの未来
58) 6.1.3 パッケージング業界の課題
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分野 環境
前提となる知識 とくになし
想定学習時間 3時間
修了認定テスト
修了証書発行
なし
オープンバッジ
発行
なし
受講期間 期限なし
講座サンプル
講師
  • Conny Bakker ( info
  • Prof.dr. A.R. Balkenende ( info
  • ir. J. de Hoop ( info
  • ir. J. Vlugter ( info
  • ir. J. Nelissen ( info
その他、LUSH 社、コカ・コーラ社など、実業界の担当者からのインタビューも多く掲載しています。
翻訳ボランティア
謝辞

本コースの日本語翻訳は、下記のボランティアの方々の全面的なご協力によるものです。ここに厚く感謝申し上げます。

Alina K様、石田幹太朗様
大山広美様、柴田弘子様
染谷広幸様、髙橋まり様
鶴岡あい様、冨田潤子様
中尾あき子様、橋本虎之介様
土方瑠那様、藤田麻衣子様
(50音順)
権利関係
この講座はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で提供されています。
Creative Commons logo with terms BY-NC-SA.
Global Housing Design
Tu Delft(デルフト工科大学)
オランダ最古の工科大学で、ヨーロッパでも非常に高い評価を受けている名門校。土木工学、建築、航空宇宙学などがとくに有名。大学のロゴはギリシャ神話にある「プロメテウスの炎」を表しています。
https://www.tudelft.nl/


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