国連によると、毎年世界中の海に 800 万トンのプラスティックが捨てられています。セネガルの首都ダカールでは、毎年 25 万トンの廃棄物が海に捨てられています。ダイバーたちがボランティアでゴミ収集を進めていますが、やはり国としての施策が求められます。「海の豊かさを守ろう」SDGs の目標 14 です。

ブルガリアの首都ソフィアでは、多くの高齢者が街からゴミを集め、日々の生活費を稼いでいます。この方たちの活動が、実はソフィアのリサイクル目標に大きな貢献をしています。彼らは自分たちの行動に誇りを持っています。「働きがいのある仕事」（目標８）、「作る責任、使う責任（廃棄物リサイクルの促進）」（目標 12）、いずれも大切な SDGs の目標です。

ガーナでは年に 500 万以上のマラリア罹患が確認されており、とくに子どもたちのリスクが重大です。国では、３年間にわたって毎年 12 万人の子どもたちにワクチンを摂取することを目標としています。「すべての人に健康と福祉を」SDGsの目標３です。

ガーナの「Ladybird Logistics」は女性専用のトラック輸送会社です。男性が優位であった業種に対して、多くの女性の活躍場所を展開しています。すべての社員が女性であるのは非常にユニークですが、国の先例として、変革をもたらす道を切り開いています。ジェンダー平等（目標５）、働きがいのある仕事（目標８）、いずれも SDGs の大切な目標です。

氷棚（ひょうほう：ice shelf）は南極やグリーンランド、カナダなどで見られる、陸上から連結して洋上にある氷です。近年の温暖化により氷棚はどんどん溶けていき、崩壊の危機にあります。溶けた氷棚が海に流れ込むようになると、海面上昇のリスクが高まります。このような気候変動に具体的な対策を求めているのが、SDGs の目標 13 です。

スペインの新規事業、Glovo。27 歳の青年によって創業されたこの会社では、迅速な配送をビジネスの柱にし、機械学習を導入した配送スタイルで、Uber EatsやAmazon と競合しています。イノベーションを促進し、産業と技術革新の基盤を構築することは、SDGs の目標９として、世界のイノベーターが促進を続けています。

南スーダンの少年コバは、内戦の中で重症を負いました。仲間の３人は亡くなり、６人が重症を負いました。赤十字が運営する病院に運ばれ、治療を受けています。スーダンの紛争は続いており、多くの人が命を落としています。平和を目指す目標 16、とくに「紛争と災害によって奪われる、生きられるはずの「命」。世界が抱える平和への課題は一刻も早い解決を迫られています。

南アフリカのカラハリ地域はひどい干ばつに見舞われ、多くの動物が死亡しています。サファリツアーはこの地域の大切な観光資源として多くの観光客を喜ばせてきましたが、動物たちの危機は観光業の危機につながっています。働きがいのある仕事（目標８）、気候変動への対応（目標 13）、陸の豊かさを守る（目標 15）など、複合的な対策が求められています。

ミャンマーの Naga 地区は少数民族による自己管理地域で、交通手段や電気通信、医療設備がまだ整っていません。NGO や地域のボランティア医療チームは、バイクで各地区を走り回り、治療や健康教育にあたっています。「すべての人に健康と福祉を」SDGs の目標３です。

WFPの調査では、南アフリカでは 4,500 万人の人々に飢餓のリスクがあります。ザンビアでは深刻な干ばつが発生し、食糧難と同時にダムの水不足により電力にも供給不足が起こっています。人道支援団体も食糧配給に努力していますが、子どもたちの学校教育にも影響が出ています。貧困をなくす（目標１）、飢餓をゼロに（目標２）、いずれも SDGs の大切な目標です。