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  事例:翻訳ボランティア | 富山短期大学 経営情報学科
ゼミの様子

創立60周年を迎えた 富山短期大学。このたび、経営情報学科 ゼミ「専門演習I」におきまして、Asuka Academy の翻訳ボランティアにご参加をいただきました。ご指導をいただいた山西宏明先生に、取り組みについてお話をうかがいました。

富山短期大学 経営情報学科 「専門演習I」ゼミ 翻訳ボランティアのみなさん
富山短期大学 経営情報学科 「専門演習I」ゼミ 翻訳ボランティアのみなさん

◆ 山西先生、よろしくお願いいたします。まずは 富山短期大学の歴史や特色、地域との関わりなどについて、お話をいただけますでしょうか。

富山短期大学は昨年(2023年)創立60周年を迎えました。かつては富山女子短期大学だったため「女短(ジョタン)」として知られていました。そして、2000(平成12)年に男女共学の富山短期大学へ名称を変更しました。

現在は「富短(トミタン)」の愛称で呼ばれています。経営情報学科、食物栄養学科、幼児教育学科、健康福祉学科、そして専攻科食物栄養専攻で構成されています。卒業生のほぼすべてが県内で就職しますので、地域を支える人材を育成していると言えます。

◆ みなさま、キャンパスでは、どのように過ごされていらっしゃるのでしょうか。

学生たちは入学したばかりの頃は少し静かな印象ですが、春の学外研修(今年は飛騨高山に行きました)を経て、すぐに打ち解け、仲良くなります。卒業の頃には、皆とても活発で、教室も賑やかになりますね。学生は基本的にまじめで、簿記やパソコンの資格取得に一生懸命取り組んだり、就職活動にも真剣に励んでいます。

緑豊かな富山短期大学のキャンパス風景
緑豊かな富山短期大学のキャンパス風景

◆ 山西先生のゼミについて、具体例な活動を交えてお聞かせください。

経営情報学科では、1年次からゼミに参加します。各学年10人前後の少人数制で、ゼミ担当教員は学修に加え、就職活動のサポートも行います。私のゼミには、編入学を目指して英語力向上を目的に参加する学生もいます。英語が苦手なゼミ生もいますが、皆一生懸命取り組んでいます。

これまで、チャップリンの映画『独裁者』やキング牧師のスピーチの暗唱を行ったり、ビジネス英語を意識して英語のソーシャルスキルにも取り組んだこともありました。今年度は、1年生が英語のプレゼンテーション練習、2年生は前期に動画の翻訳に挑戦して、後期は卒業研究を行います。

翻訳ボランティア活動導入の経緯

◆ Asuka Academy の翻訳ボランティアを知ったきっかけ、そのときのご感想、参加に至るまでの流れを教えてください。

私は持続可能な開発のための教育(ESD)に関心があり、その関連で Asuka Academy を知ることになりました。 Asuka Academy のウェブサイトに、翻訳ボランティアを紹介しているところがあり、実際に翻訳された動画も掲載されていたのを見ました。

うちのゼミでも、現2年生は、1年次には食料廃棄を減らすためのアイデアについて英語でプレゼンテーションを行っていました。その流れを継続したかったので、何か関連する活動ができないかと考えていたところで、学生にピッタリの内容だと思い参加を決めました。

ゼミで取り組む前に、自分でも実際に翻訳を体験したほうが、学生にあとでアドバイスできるだろうと思い、実際に個人的に参加してみました。自分の専門とは異なる分野だったので少し苦労しましたが、翻訳をエクセルシートに記入する方法など実務的なことを多く学ぶことができました。

翻訳活動の進め方

◆ 翻訳ボランティアプロジェクトの立ち上げに際して、学生のみなさまへの動機づけはどのようになされましたか?

1年の後期に、ゼミ生に対して2年次には翻訳に取り組むことを伝えました。1年次には英語の基礎を学び、後期には「食料廃棄を減らす方法」について英語でプレゼンテーションを行いました。そのため、英語と SDGs をテーマにした活動が、今回の翻訳に繋がる土台になったと感じています。Asuka Academy の事務局から翻訳についてのくわしい説明をゼミの時間に伺い、その後、1年次のメンバーがほぼ引き続き参加し、2年次に翻訳に取り組みました。

◆ ゼミにおける翻訳アクティビティの進め方について教えてください。

ゼミの時間に各自で作業を進め、ある程度完成した段階で私が確認を行いました。その後、仮の字幕を入れ、画面が切り替わる前に視聴者がしっかり読める長さかどうかを確認しました。視聴者に伝わるかどうか、言葉の一つ一つにこだわって進めました。

学生たちの成長と今後の展望

◆ 先生から見て、実際の学生のみなさまの取り組みはいかがでしたでしょうか。

学生一人ひとりが一つの動画翻訳に取り組みました。別のやり方として、例えば学生は一人ではなくペアで一つの動画翻訳に取り組む方法も良いのではないかと思います。わからない所を相談しながら進めるほうが、学習効果も高いのではないかと思います。

◆ このボランティア活動について、先生のお考えをお聞かせください。

学生にとっても新しい経験だったと思います。これまで触れる機会のなかった分野の英語表現や単語に取り組むことで、視野が広がったのではないかと感じています。また機会があれば取り組みたいと思います。

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コメント:ゼミ学生のみなさまより

◇服をリサイクルするのではなく、レンタルして多くの人に貸し出すということは新しい発想でおもしろいなと思いました。このような多くの人が楽しめるような施設を考え、SDGs 活動を楽しく行うことはいいと思いました。この字幕翻訳を終えて、SDGsについて改めてよく考えることができました。

◇環境にゴミを与えないためにも、間食をなるべくしないことや、食べ残しをしないことなど、身近で自分ができることに取り組みたい。この字幕翻訳から、ロブさんのごみのスーツ姿がおもしろいと思ったと同時に、自分も多くのゴミを出しているだろうと思い、他人事ではないと感じた。翻訳から日常でどれくらいゴミを出しているのか見直すことができたと思う。

◇今回字幕翻訳に挑戦してみて、字幕を付けることは外国語の知識はもちろん必要だが、日本語の能力も必要だと感じた。高校生の時、演劇でシェイクスピアの台本を使ったことがあるが、その時利用した日本語訳の本では韻を踏んだり、ダジャレがあったりと、ことば遊びが入っていて演じていて楽しかったことを覚えている。

◇普段見ている海外ドラマの字幕翻訳が、いかに大変かを実感しました。

◇ただ翻訳するだけでなく、わかりやすさを重視することの大切さを学び、英語の新たな一面に気づきました。

◇日本語にすると意味が通じない部分があり、背景を調べた結果、適切な日本語訳にたどり着けたこともありました。

◇大変ではありましたが、長い文章を翻訳することで、英語への抵抗感が少し薄れました

◆ みなさま、貴重なお話をいただき、ありがとうございました!

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ご担当いただいたコース
[AFP WAA] SDGs:つくる責任 つかう責任 2
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専門演習Iで英語の動画翻訳に取り組みました!
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